TCF か DELF か:目的に合わせたフランス語試験の選び方
移住、進学、国籍取得。ふたつの資格は用途が異なります。迷わず選ぶための整理です。
ふたつの試験、ふたつの考え方
DELF、DALF、TCF。フランス語の資格の話になると必ず出てくる略称で、混乱しやすいところです。DELF と TCF のどちらを選ぶかは、語学レベルではなく、ほぼ手続き上の目的だけで決まります。迷わず選ぶための材料をまとめました。
DELF と DALF:生涯有効の資格
DELF(A1〜B2)と DALF(C1〜C2)は、フランス国民教育省が発行します。特徴は、有効期限がないことです。時間に追われない進学出願など、レベルを長く証明したい場合に最適です。目標とするレベルに直接出願し、全体として合格する必要があります。
TCF:柔軟だが有効期限つき
TCF は 1 回の受験で CEFR の全域にわたる実際のレベルを測り、点数がレベルに対応します。DELF と違い、結果の有効期間は限られます。永続的な資格というより、その都度の行政手続きのための道具です。用途に応じて複数の版があります(進学、国籍取得、カナダなど)。
カナダ移住のために
カナダの経済移民(Express Entry や州推薦プログラム)では、カナダ当局が認める TCF Canada を選ぶのが一般的です。TEF Canada も同様に認められた選択肢です。基準は変わりますので、目指すプログラムの正確な要件は必ず公式サイトでご確認ください。
フランスでの進学・国籍取得のために
フランスの高等教育への出願では、DELF B2 が基準として求められることがよくあります。TCF を認める大学もありますので、志望校の要件を確認しましょう。国籍取得については、一般に口頭で B1 相当が求められ、現行の基準に応じて複数の資格が認められます。規定は変わるため、選ぶ前に公式サイトを確認することが欠かせません。
具体的な選び方
- 証明したい手続きは具体的に何か(進学、移住、国籍取得、就労)。
- その手続きは特定の試験を名指ししているか、それとも CEFR のレベルだけを求めているか。
- 必要なのは永続的な結果(DELF/DALF)か、ある時点の直近の証明(TCF/TEF)か。
どの試験でも、備え方は同じ
どの試験を目指すにせよ、最良の準備は、本番とまったく同じ形式の問題で 4 技能を鍛えることです。口頭表現はひとりでは伸ばしにくい分野です。試験を模擬し、本番に近い条件で話し方を直してくれる相手が必要になります。
Frenchee では、DELF・DALF・TCF 対策を専門とする講師が複数在籍し、模擬試験と本番前の的確なフィードバックを提供しています。